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 平成25年8月31日に開催されました第16回日本臨床腸内微生物学会学術総会時に故岩井重富前理事長からバトンを受け継ぎ、本学会の理事長を務めさせていただいております慶應義塾大学医学部感染症学教室の岩田敏でございます。私の専門は小児科学ですが、腸内細菌叢の研究が培養法を基本に行われていた時代に、抗菌薬が腸内細菌叢に及ぼす影響、抗菌薬の投与と腸内細菌叢の変動が小児の便性や血液凝固系に及ぼす影響について研究を続けていた関係で、本学会のお世話になっている次第です。現在は、成人領域や熱帯医学・寄生虫学領域も含めて、広く感染制御の仕事に関わる立場におりますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
 本学会は、平成10年に故大島研三理事長(日本大学名誉教授)のご尽力により、腸内微生物について基礎的および臨床的研究を推進することにより人類の健康増進に寄与することを目的として設立され、同年9月19日に、故葛谷文男会長(名古屋大学名誉教授)のもとに、第1回日本臨床腸内微生物学術総会が開催され発足いたしました。以来、腸内微生物の基礎・臨床研究に携わる研究者の研究成果の発表と情報交換の場として、年1回の学術総会の開催と、学会誌の発行を行ってまいりました。
 私たちの学会では、消化管を広く口腔から肛門までと捉え、その範囲に生息する微生物と、それらの微生物に関連する様々な生命現象・病態・疾病を研究の対象として考えております。したがって、取り扱う疾患・微生物の範囲は広く、歯科・口腔外科領域から胃・小腸・大腸の領域に及んでいます。腸内微生物をキーワードに、基礎と臨床の枠、診療科の枠を越えて、多くの研究者が集まり、様々な視点から、広く腸内微生物に関連する様々な事柄について議論できることが、本学会の大きな特徴であるということができます。
 ヒトや動物の口腔内や腸内には一人当たり100種類以上、100兆個以上の細菌が生息しており、宿主であるヒトや動物が摂取した栄養分の一部を利用して生活し、それぞれの細菌同士がバランスを保ちながら、一つの生態系である常在細菌叢を形成しています。常在細菌叢を形成する微生物は、宿主の健康に対して多くの場合友好的にはたらいているものと思っておりますが、微生物同士あるいは宿主と微生物のバランスが崩れた場合には、悪玉としての側面が頭をもたげて参ります。近年の研究により、生体の免疫機能、発癌、老化、栄養と常在細菌叢との関連が明らかにされつつあります。また一方では、基礎疾患を有する宿主の増加や治療法の進歩に伴い、常在細菌叢を形成する微生物が原因となる感染症が臨床上問題となってきており、薬剤耐性菌の問題も含めて、それらの疾患の感染制御が重要視されています。そのような背景を踏まえ、日本臨床腸内微生物学会は、学会活動を通じて、腸内微生物領域の新しい基礎的研究、臨床的研究の発展と若い力の育成、および社会に対する専門家としての情報発信において、より一層の努力を続けていきたいと考えております。この領域に興味をお持ちの多くの方たちが参加していただけることを、心よりお待ちしております。
平成27年7月 記
日本臨床腸内微生物学会 理事長
岩田 敏